乳幼児突然死症候群(SIDS)
乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome:SIDS)は・・・
「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況および剖検によってもその原因が不詳である、乳幼児に突然の死をもたらした症候群」です。
SIDSというためには「突然死をもたらす隠された疾患がないこと、窒息などの事故でないこと、さらには犯罪などでないこと」を証明しなければなりません。
・・・しかし事故による窒息死とSIDSとを鑑別することは、剖検を行っても難しいのです。
うつぶせ寝と窒息との関係も指摘されますが、うつぶせは羽毛 ふとんなどやわらかい寝具に顔を押し付けた場合を除き、むしろ窒息しにくい体位です。
確かにうつぶせ寝、非母乳栄養児、両親の喫煙でSIDSの危険は高まりますが、その理由はわかっていません。
SIDSの原因としては「生命の危機的状態に対する覚醒反応の低下」が現在有力視されていますが、真の原因は依然として不明です。
医療事故とSIDSとの区別は重要ですが、日本では医療者が過誤の隠れみのにSIDSを用いていると誤解され、訴訟に持ち込まれるケースがあることは残念です。
早急な原因究明とともに、お子さんを亡くされたこ家族の精神的ケアも含めた社会的啓発活動のいっそうの充実が望まれます。