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2011年03月 アーカイブ

睡眠の量について

予定日前後で生まれた赤ちゃんは1日に16~18時間眠ります。


このうち約50%は動睡眠期と呼ばれる成人のレム睡眠にあたる状態が占めています。


動睡眠期には、すばやい目の動きや、筋肉の細かいびくつきがみられ、呼吸は不規則になっています。


口の周りの筋肉にびくつきが出現すると、赤ちゃんがほほ笑んでいるようにみえます。


・・・これは新生児微笑と呼ばれていますが、新生児微笑がみられるのは動睡眠期です。


次第に動睡眠期に筋肉の弛緩が伴うようになり、生後3カ月過ぎにはほぼ成人と同様のレム睡眠が出現するようになります。


羽毛 布団でのレム睡眠が総睡眠時間に占める割合は乳児期より次第に減り、2歳ころには20~25%と成人と同じ程度の割合になります。


逆にノンレム睡眠の割合は新生児期には総睡眠時間の約30%ですが、生後3カ月ころには約50%にまで増えます。


深いノンレム睡眠(段階3、4)の割合は乳幼児期から思春期前までほぼ一定で総睡眠時間の約1/3を占めています。


深いノンレム睡眠の割合は思春期以降に次第に減り、代わりに浅いノンレム睡眠(段階1、2)の割合がその分増えてくるのです。


乳幼児の睡眠不足について

乳幼児の1日の総睡眠時間は、4カ月児で14~15時間、1歳児で11~13時間程度、あるいは1歳6カ月~3歳児で約12時間です。


なお、思春期には思春期前よりも必要とする睡眠時間が増えるという報告もあります。


ホルモン分泌の変化によると考えられています。


近年、社会の24時間化が進行し、それに伴って、大人も子どもも布団 羽毛での就寝時刻が遅くなってきていますが・・・


しかし、起床時刻はさほど変化しないため、総睡眠時間が減ってきています。


必要な睡眠時間の個人差が非常に大きいため、ここにあげた乳幼児の総睡眠時間が生理的に本当に必要な睡眠時間であるのかどうかの判断は病気でないのに日中元気がない場合は、睡眠不足が疑われます。


睡眠は乳幼児の成長に重要な役割を果たしています。


乳幼児で慢性の睡眠不足が続く場合には、心身の成長の遅れが出現する危険があります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome:SIDS)は・・・


「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況および剖検によってもその原因が不詳である、乳幼児に突然の死をもたらした症候群」です。


SIDSというためには「突然死をもたらす隠された疾患がないこと、窒息などの事故でないこと、さらには犯罪などでないこと」を証明しなければなりません。


・・・しかし事故による窒息死とSIDSとを鑑別することは、剖検を行っても難しいのです。


うつぶせ寝と窒息との関係も指摘されますが、うつぶせは羽毛 ふとんなどやわらかい寝具に顔を押し付けた場合を除き、むしろ窒息しにくい体位です。


確かにうつぶせ寝、非母乳栄養児、両親の喫煙でSIDSの危険は高まりますが、その理由はわかっていません。


SIDSの原因としては「生命の危機的状態に対する覚醒反応の低下」が現在有力視されていますが、真の原因は依然として不明です。


医療事故とSIDSとの区別は重要ですが、日本では医療者が過誤の隠れみのにSIDSを用いていると誤解され、訴訟に持ち込まれるケースがあることは残念です。


早急な原因究明とともに、お子さんを亡くされたこ家族の精神的ケアも含めた社会的啓発活動のいっそうの充実が望まれます。

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